「所有欲」という言葉を耳にしたことがありますか?言葉通り、所有したい欲望のことです。所有欲には、人それぞれの価値観や意見があると思いますが、hanaは「手放したくないという欲と、もっと欲しいというさらなる欲が重なり合っている」と考えます。
・手放すと損しそうでこわい
・もったいない
・とりあえず持っておきたい
・持っていることで人から良く見られる
・良い物(高い物、高性能の物など判断は人それぞれ)を持っていたい
など、様々な欲が絡まり合っています。
今日は所有欲がもたらす影響について考えます。
現代は、昔に比べてモノ・サービス・情報が増えています。快適な暮らしの実現のために、人間が試行錯誤して作り上げたモノばかりです。それらが良いか悪いかは別として、沢山ありふれた中で、私たちは厳選して自分たちの合ったモノや情報を選び抜く必要があります。良いと思ったモノを端から端まで選んでいては、限りある家のスペースはすぐに埋もれてしまうだろうし、情報量が多すぎれば、頭の中やストレージが容量オーバーになりパンクします。
自分たちの身の丈に合ったモノや情報のサイズ、量を選び、生活に取り入れる工夫が不可欠です。
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便利な世の中になっているからこそ、慎重に選んでいく必要があります。
hanaはミニマリストを目指しているのですが、最近はただ持たない暮らしを目指しているだけでなく「丁寧な暮らし」を追求しています。
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必要最低限のモノで豊かな暮らしを追求する。不要なモノや作業をなくし、シンプルな暮らしを目指せば心にゆとりができ、時間を有効活用できます。このようにムダを省いた小さな工夫の積み重ねが、自分や家族を豊かにさせてくれると考えています。
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モノに支配されるのではなく、私がモノを支配するイメージでモノを家の中に取り込んでいます。
私はモノに消費させられるのではなく、モノを「消費する」イメージで捉えています。”消費させられる”というのは、モノが多ければ多いほど使いこなせなかったり、家の隅に追いやっていたり、使いきっていないうちに新しいモノを購入したり、モノが主導で私たち人間が動かされている状態のことを指します。そのモノの状態によって私たちは別の新しいモノを購入させられたり、処分させられたり、モノが中心になってしまうことでモノに主導権を握られている感覚になります。
主導権をモノではなく、人間にすることが大切です。人間のペースでモノを消費していくのです。人間が中心になるには、そのモノの特徴を知り、モノの良し悪しをを理解し、どんなモノが我が家には必要かを見極める必要があります。「これがあったら便利そう」「何かに使えそう」というような曖昧な考えではなく、「これは家の○○に使える」と断言できてから家の中に招き入れるのです。そうしなければ、結局は買ってムダに終わったり、下調べもしないで、なんとなくあったら便利かも感で買って失敗したり、もったいない精神でとりあえずもうしばらく家の中に置いておこう…と所有欲が勝り、家の中が無駄なモノで溢れていく環境を創り上げてしまうのです。
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所有欲から解放されることで、無駄な労力を使わずに済みます。
・手放すと損しそうでこわい
・もったいない
・とりあえず持っておきたい
・持っていることで人から良く見られる
・良い物(高い物、高性能の物など判断は人それぞれ)を持っていたい
本当は不要なモノなのに、いつまでも所有欲が勝るので何が本当に自分に必要かが曖昧になってしまいます。気づいて片づけようと思った時には、片づける量が多くて時間がかかったり、処分するのにお金がかかったり、自由な時間を断捨離・片づけに追いやられるのです。
過剰な所有欲は、自分の価値観を見失うきっかけになります。自分にとって何が大切か、どんな暮らしを求めているのか、を追究することで、所有欲を見つめなおせるかもしれません。
私は不要なモノを手放し快適な暮らしを求めています。不要なモノが減ることで無駄な家事が減るので、あいた時間を家族や自分のための時間に使うことで有意義な時間を送ることができますし、心身ともにストレスフリーに近づけます。家の中が散らかっていると気分が悪いですし、常にモノに支配されているようで嫌な気持ちになります。不要なモノに囲まれるのではなく、必要なモノ、幸せに感じるモノと一緒に暮らすことで快適な暮らしができると考えています。
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ミニマリストはただ単にモノを減らすということではなく、自分はどういう人間か。どういう人生を歩みたいのか。どんな暮らしをしていきたいのか、と改めて自分を見つめなおす機会の1つであると考えます。
モノの所有で人生の豊かさが判断されるのではなく、自分や家族が求める暮らしをしている方がずっと豊かです。ミニマリストという言葉で物事を判断するのではなく、その先に何が待っているのか、どんな暮らしがあるのかと深く追究していきながら、今後の暮らしを模索していこうと思っています。
所有欲はほどほどに持ちましょう。