お金

お金があっても心配しすぎな日本人。たまには頭をリフレッシュすることが大切!

最近ある本を読みました。

「不便でも気にしないフランス人、便利なのに不安な日本人~心が自由になる生き方のヒント」大和書房 西村・プペカリン(著)/石田みゆ(訳)

タイトルにひかれて読んだのですが、大変おもしろかったです。日本人とフランス人の考え方の違い、国民性などが著書の主観によって述べられています。

今回は、その中で気になった部分をご紹介します。

 

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お金があっても心配する日本人とお金がなくても気にしないフランス人

著者である西村・プペカリンさん(以下:プペカリンさん)によると、フランス人は一般的にラテン気質で感情的なタイプの人間が多いそう。日本人はその逆で、「マテリアリストすぎる」と感じるほど真面目なイメージで、フランス人であれば直観で動くようなところでも日本人はその都度不安材料を洗い出し、石橋を叩いてからでないと行動しないように見受けられるとのこと。

プペカリンさんは、その日本人の国民性が「景気が良くならずにデフレが続いている日本の状況をつくっている」と感じている。日本人は頭で考えすぎて、出費に慎重になり、それが結果として経済状況の行き詰まりになっているのではないか、とのことである。

皆さんどのように思いますか?確かに景気が良くないとお金を使うのは慎重になります。「この先どうなるのだろう」「消費税も10%まであがるのだろう」先まで見据えると「収入があがるのだろうか」「将来年金はどのくらいもらえるのだろうか」などと、確かに考えればきりがなく不安になります。フランス人はあまり考えないということなのか、と私は驚きました。

お金がなくても気にしないフランス人とお金があっても心配する日本人。人それぞれですが、フランス人のプペカリンさんからしたらそのように見えるのでしょう。

日本の教育費は高い!

次に面白いと思ったところが教育費についてです。メディア広告などマスコミによって「子ども1人にかかる教育費が約1,000万円」という金額はよく取り上げられています。我が家はまだ子どもがいませんが、漠然とそのくらいかかるのだろう。。。と思っています。

フランスでは公立学校は全て無料で通わせられ、妊娠中から出産までの費用は全て社会保障で賄われる上、子どもが生まれた後に受けられる保障も手厚いそうです。また子どもがいる家庭は所得税も優遇されるようで、全く同じ額の収入を得ている家庭でも、子どもがいるのといないのとでは、差し引かれる所得税の金額が異なるそう。

日本では何かと「教育費は〇〇円、塾や習い事に通わせると〇〇円かかる、必要だ」などとお金や出費に関する話題を取り上げられることが多いです。それを知った私たちは「〇〇年までに〇〇円貯めないと、お金を用意しないと、、、」と必死になってしまいます。フランスほど子育てや教育保障が手厚いと、なんでもコストを気にしすぎる傾向はおさまるのではないかと漠然と感じました。国が違えば政策も異なりますからね、客観的に他国と自国を見つめるのもおもしろいですよね。

参考記事 教育費のムダを探り、もっと必要な費用にまわす→教育費のムダを探り、もっと必要な費用にまわす

日本では一過性の手当てや、割引券を支給する程度の対策ですが、少子化を食い止めるにも子育てしやすい環境、また教育面でも新たな施策が求められるように感じます。

なんとかなる精神のフランス人

フランスでは不況は続いていないのか。。。そんなことはありません。フランスでも不況が続いており、就業場所が減少しています。失業率も大幅に上昇していますが、不思議と日本のようなデフレや少子化などの問題は起きていません。

多くのフランス人は、たとえ最悪な状況になっても「なんとかなる」という強い気持ちと、自分の直観や欲求を大切にしているそうです。注意深く行動することも大切ですが、常に自分の直観を大事に暮らしているとのことで、私は読んでいて「そういう精神や気持ちも時には必要だな」と感じました。

たまには頭を軽くして、リフレッシュする

他にも様々な視点からフランスと日本の違いを述べられているおもしろい本です。読み終えて感じたこと、それは「もっと頭を軽くして、リフレッシュしよう」ということでした。

仕事、子育て、家事、お金のこと、人間関係、地域貢献、社会貢献など全てに当てはまりますが、フランス人のような「なんとかなる精神」がたまには必要だなと感じました。

また、お金が足りなくてイライラしたり、将来を不安に感じたり、生きていればマイナスなことは何かしらあります。しかし、全てうまくいっていてはつまらないですよね!悔しいこと、悲しいこと以上に楽しいこと、幸せなことが増えるように、プラス思考で物事を捉えていくことが大切だなと感じます。

目の前のことに感謝しながら、毎日を大切に過ごす。おのずとプラスなことが身の回りで起こっていくような気がします。

気付き

ちょうど将来のことで色々考えていた時期だったので、この本を読んで頭が軽くなりました。「人生山あり谷あり」ですし、苦難を乗り越えるからこそ、その先には楽しいこと幸せなことが待っているように思います。日本人として当たり前に捉えていることでも他国の方からしたら驚くようなことも多々ありますよね。またその逆もたくさんあります。たまに客観的に俯瞰的に物事を捉えることで、おもしろい発見ができると思いました。

気になる方は是非お読みくださいね♪