人が幸せになるためには、自己欲求と他者貢献の実現が必要です。「アブハム・マズロー(1908.4-1970.6)」という人をご存知でしょうか。アメリカの心理学者で人間の自己実現を研究対象とする「人間性心理学」の重要な生みの親とされている方です。
私たちはあらゆる欲求で日々生きています。
・〇〇したい
・〇〇食べたい
・〇〇を認められたい
・〇〇の夢を叶えたい
など、様々な欲求があります。
生きていく上で必要な欲求である「生理的欲求」は基本的な欲求の他に、他社から認められたい、褒められたいなどの「承認欲求」などの人間の欲求を表現するために、マズローは「欲求5段階説」を提唱しています。
私たちは幸せになるためには、この欲求の実感が重要です。今回は、マズロー欲求5段階説から見る幸せになる方法をご紹介します。
マズローの欲求5段階説
マズローの欲求5段階説
低階層の欲求が満たされると、次はもっと上の欲求を欲するとされています。
第一階層:生理的欲求(Physiological needs)
生きていくための基本的・本能的な欲求です。食べたい、飲みたい、寝たいなどが該当します。この欲求がある程度満たされると次の欲求を求めるようになります。
第二階層:安全欲求(Safety needs)
事故や暴力などのあらゆる危険を回避し、安全・安心に暮らしたいと感じる欲求です。安全な家、快適な暮らしができること、健康状態の維持などが該当します。
第三階層:社会的欲求(帰属欲求)(Social needs)
仲間を求めたり、他社から受け入れられたい、誰かから愛されたい、集団に帰属したいと願うい欲求です。人はこの欲求が満たされない時に、孤独感や社会的不安を感じやすくなると言われています。
第四階層:承認欲求(尊厳欲求)(Esteem)
他者から認められたい、尊敬されたい、賞賛されたいと願う欲求です。自分が価値ある人間だと周りの人から認められたいと求めるようになります。
第五階層:自己実現欲求(Self-actualization)
自分の能力や可能性を最大限に発揮して、自己成長を図り自分のあるべき自分像を求める欲求です。自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなどと求めるようになります。
最上位:自己超越(Self-transcend)
マズローは晩年に、5段階の欲求階層の最上位である自己超越という階層があると提唱しました。この6段階である自己超越は、見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れ、目的のみに没頭し、社会的課題や使命、職業に貢献している状態です。「ありがとう」と言われなくても目的達成のために行動することを言います。
人が幸せになるためには、自己欲求と他者貢献が必要
私たちが「幸せ」を感じるためには、マズローの第5欲求と他者貢献が必要です。私たちは1人で生きていくのは難しく、様々な人たちにお世話になっています。1人でいる時間が多いと孤独感を感じたり、社会から疎外されているように感じたりと、マイナスな感情を抱くこともあるでしょう。社会や地域から認められ自己成長させていくことで、幸せを感じていきます。
このように人が幸せになるためには、自分の欲求を満たすと同時に貢献をして他者からも認められるということが必要です。
参考記事 幸せな人生を送るために大切な事とは→幸せな人生を送るために大切な事とは
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幸せは自分の中で創り上げる
幸せの基準は人それぞれです。幸せは合理的、理屈ではなく、それぞれが感じるもので、自分の中で感じて自分で創り上げていくものです。非合理的なものだと言えるでしょう。
他の人には価値のないもの、幸せに感じないものでも、自分にとってはとても大切で幸せにしてくれるものは沢山あります。他の人がどう言おうと思おうと、自分が幸せに感じるもの・こと・人を大切にしていくことが大切です。
お金で買えない幸せである愛情、思い出、信頼関係などには、合理的な判断はありませんよね。自分が感じていくものだからです。
幸せは自分の中で創り上げていくものですから、自分の感情が重要になります。幸せに感じられることが多ければ、それがその人のオーラ、雰囲気にも滲み出て、あらゆる人を幸せにできるでしょう。
表情が素敵な方はもちろん、内側からハッピーオーラが出ている人、またこの人といるとなぜだか幸せな気持ちになる人はいませんか?自分が心から幸せで欲求に満たされていると、自然とそのような雰囲気を持つ人になります。
幸せには、欲求の実現と他者貢献が関係しています。
まとめ
幸せは、誰しもが求めていることです。自分の欲求を満たせられれば満足感、達成感を得られ、さらに上を目指すでしょう。それらの積み重ねが幸せな人生を送るために必要だと考えています。
幸せの基準は人それぞれですから、自分の基準・ものさしを大切に、自分らしい人生を送ることができたら最高に嬉しいですよね!