こんにちは。hana(@minimal000)です。
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は第一子妊娠から出産までにかかった費用をご紹介します。
妊娠〜出産までにかかるお金は約50万円〜100万円
出産までにかかる費用は、大きく分けて4つあります。
- 妊婦検診費用
- 出産準備用品の費用
- ベビー用品・育児用品の費用
- 出産費用
妊婦検診費
妊娠は病気ではないため基本的に健康保険、医療費控除の適用外ですが、妊娠期間中に欠かせないのが、妊婦検診です。順調にお腹の子が育っているか、母子ともに健康であるかなど、様々な検診を行い経過状況を確認していきます。
だいたい1回の検診で5,000円〜10,000円ほどかかります。特別な検査の場合は1万円を超えることもあります。
妊娠初期・後期は週1〜2回のペース、妊娠中期は月1〜2回のペースで妊婦検診がありますので、一般的に出産までに合計14回の検診があり、費用は10万円ほどかかります。
妊娠10週に医師からもらえる妊娠届を提出すれば、「妊婦健康診査受診票」という綴りになっている受診票がもらえます。金額は自治体によって異なりますが、基本的に受診票をもらったら0円で検診を受けられますが、病院によっては差額を支払わなければいけない場合があります。
出産準備用品
出産準備用品とは、妊婦が必要とするものです。
- 衣類
- 葉酸・鉄サプリ
- つわり対策グッズ
- 母乳パッド・お産用ナプキン など
これらは妊娠中、必要に応じて購入することになります。
妊娠中はお腹がどんどん大きくなるので、それに合わせた衣類が必要になってきますし、妊娠初期に摂ると良いとされている葉酸や妊娠中期で足りなくなる鉄を補うサプリメントの摂取も勧められます。
色々揃えると、出産準備用品は5万円以上かかると言われています。
ベビー用品・育児用品
- ベビー服
- 寝具・バスグッズ
- オムツ
- チャイルドシート・ベビーカー・抱っこ紐などのお出かけグッズ など
出産費用
一番お金がかかるのが、出産費用です。
出産費用は、どんな産院を選ぶか、分娩方法にするか、サービスを追加するかなどによって異なります。
国から一人当たり42万円が支給される出産育児一時金で補えるか、補えないで差額分を支払うかは一人一人異なります。
出産育児一時金
出産育児一時金とは、一児につき国から42万円が支給されるお金のことです。
胎児の人数分支給されるので、双子や三つ子の場合は2人分、3人分と支給されます。支給される条件は、健康保険に加入していること(本人・扶養家族)と、妊娠85日(4ヶ月)以上で出産することです。
出産は健康保険の適用外になるので、このように国から助成してくれます。
出産育児一時金の手続き方法は、2通りあります。
- 病院側が保険機関と直接やり取りをしてくれる「直接支払制度」「受取代理制度」
- 自分で行う「産後申請方式」
直接支払制度は、病院側が用意する同意書に署名するのみなので非常に楽です。
受取代理制度は、受取代理用の申請書に医師の証明をもらい、出産予定日の2ヶ月前以降に健保組合へ事前申請をします。直接支払制度に比べて手続きが多いのが特徴ですが、こちらはあまり導入されていません。
産後申請方式は、産後申請用紙、産院と交わした合意書、分娩・入院費の領収書を揃えて、加入している健康保険へ提出をしなければなりません。手続きが多いので、申請漏れを防ぐには直接支払制度が簡単だと言えます。
出産費用の平均は約49万円
平成26年度厚生労働省保険局の発表によると、入院・分娩にかかる費用は全国平均で約49万円です。
これに加え、妊婦検診費用や出産準備費用もかかるので、妊娠出産には大変なお金がかかります。
都道府県別による出産費用
都道府県別では下記の通りです。
都道府県 | 平均値(単位:円) | 都道府県 | 平均値(単位:円) | 都道府県 | 平均値(単位:円) |
北海道 | 427,536 | 石川県 | 456,037 | 岡山県 | 479,016 |
青森県 | 424,054 | 福井県 | 453,697 | 広島県 | 475,611 |
岩手県 | 450,152 | 山梨県 | 477,026 | 山口県 | 426,973 |
宮城県 | 517,394 | 長野県 | 492,076 | 徳島県 | 457,491 |
秋田県 | 439,574 | 岐阜県 | 474,691 | 香川県 | 434,345 |
山形県 | 486,012 | 静岡県 | 481,314 | 愛媛県 | 441,567 |
福島県 | 461,714 | 愛知県 | 497,657 | 高知県 | 415,006 |
茨城県 | 496,986 | 三重県 | 489,252 | 福岡県 | 459,253 |
栃木県 | 525,763 | 滋賀県 | 471,587 | 佐賀県 | 430,704 |
群馬県 | 492,802 | 京都府 | 473,349 | 長崎県 | 446,221 |
埼玉県 | 511,750 | 大阪府 | 492,944 | 熊本県 | 411,449 |
千葉県 | 492,400 | 兵庫県 | 493,542 | 大分県 | 422,215 |
東京都 | 586,146 | 奈良県 | 479,864 | 宮崎県 | 420,879 |
神奈川県 | 534,153 | 和歌山県 | 443,955 | 鹿児島県 | 426,711 |
新潟県 | 486,386 | 鳥取県 | 399,501 | 沖縄県 | 414,410 |
富山県 | 457,650 | 島根県 | 453,170 | 全国 | 486,734 |
最も出産費用の平均が低いのは鳥取県で、高いのは東京都です。また宮城県、栃木県、埼玉県、神奈川県は出産費用の平均が50万円を超えています。
しかしこれは、あくまでも平均です。
無痛分娩の場合はさらに費用がかかりますし、帝王切開による出産の場合は入院日数が長くなるので、さらに費用がかかるでしょう。
さらに入院時の部屋を個室か大部屋かによって値段も変わりますし、エステ・マッサージなどのサービスを追加すればさらに高くなります。
妊娠・出産にかかった費用
平均費用を見てきたところで、次に私が第一子妊娠から出産にかかった実際の費用をご紹介します。
- 里帰り前:個人病院
- 里帰り後:総合病院
- 分娩方法:自然分娩
- 入院日数:7日間
私は里帰り出産でしたので、里帰り前の病院と里帰り後の病院が異なりました。入院日数はだいたい6〜7日なので平均といえるでしょう。
妊婦検診費
里帰り前 | 妊婦検診費助成前 | 23,150円 |
妊婦検診費助成後 | 16,480円 | |
里帰り後 | 支払い分 | 26,930円 |
後日還付金 | ー18,400円 | |
実質支払い 合計 | 48,160円 |
里帰り前は個人病院に通っており、妊婦検診費の補助券を使用しても毎回2,000円ほど支払がありました。妊娠が確定する助成前は、妊娠検査など特別な検査もありましたので、1万円を超える支払いもありました。
里帰り後は総合病院に通っておりましたが、妊婦検診費の補助券が使用できませんでした。そのため一度自腹で全額病院に支払ってから、産後還付の手続きをしました。
金額をみていただくとわかりますが、全額還付ではありませんでした。妊婦検診費の補助券は14枚綴りでしたが、補助券1枚の助成額の上限支給額が決まっていますし、自治体によっても異なります。病院によってかかる費用もバラバラなので、助成金額の上限を超えた場合は、実費となります。また通常妊婦検診は14回ですが、15回を超える場合も実費となることがほとんどです。
出産準備用品とベビー用品・育児用品の費用
妊娠してから出産前までに購入した用品の金額は、約25万円でした。初めての出産ということもあり、必要なものは全て揃えなくてはいけませんでした。
一番お金がかかったのは、チャイルドシートとベビーカーです。これらは値段の差があるのでどんな商品を選ぶかによって、費用が変わってきます。安いもので2万円ほど、高いもので10万円を超えます。
実際に私が購入したものは以下の通りです。
- 衣類(さらし、ベルト、マタニティ用のインナー、パジャマ、その他洋服など)
- 妊娠線予防オイル
- 葉酸・鉄サプリメント
- 入院グッズ など
入院グッズは産院によって異なります。私の産院ではボックスティッシュなども自分で用意する必要があったので、準備用品は多めでした。
- 衣類(洋服、スタイなど)
- 寝具・バスグッズ
- オムツ
- チャイルドシート・ベビーカー・抱っこ紐などのお出かけグッズ
- スキンケア用品
- 離乳食グッズ など
出産費用
入院料 | 130,000円 |
分娩料 | 190,000円 |
新生児管理保育料 | 48,000円 |
産科医療補償制度掛金 | 16,000円 |
その他 | 44,766円 |
妊婦合計負担額 | 428,766円 |
代理受領額 | ー420,000円 |
総請求額 | 8,766円 |
出産費用合計は428,766円でした。
出産育児一時金は直接支払制度にしましたので、出産育児一時金(42万円)を差し引いた額 8,766円を病院に支払いました。
産後申請方式であれば、一旦428,766円を支払わなければなりませんので、差し引いた額を請求してくれる直接支払制度は、ありがたいなと思います。
出産費用 その他の内訳
出産費用の総額は428,766円でしたが、出産費用だけですと384,000円でした。その他の部分は、深夜に診察した加算分、手術料、貸し冷蔵庫、食事代などです。これらは保険がきいたので、3割負担となりました。
私は平日に出産したので休日料金は上乗せされませんでしたが、土日祝日に出産する場合は、料金が上乗せされることも多いです。
詳しい内訳は下記の通りです。
項目 | 診療総額 | 負担額 |
診察料 | 5,900円 | 1,770円 |
手術料 | 59,030円 | 17,709円 |
入院料 | 1,200円 | 360円 |
包括診療料 | 73,090円 | 21,927円 |
合計 | 139,220円 | 41,770円 |
貸し冷蔵庫 | 1,156円 | |
食事療養費 | 1,840円 | |
合計 | 44,766円 |
母子ともに無事で健康で出産を終えましたが、思ったよりも縫う必要があり手術扱いになりましたので、別途手術料が発生しました。こちらは保険がきいたので、3割負担となりました。
手術扱いなので、加入している保険会社にも申請し、約43万円の給付金がおりました。保険については別の記事でご紹介しようと思います。
1ヶ月健診
退院してから1ヶ月は、外出せずに自宅で安静に過ごします。新生児のお世話で大変ですが、目の前にいる我が子は大変愛おしく、一瞬一瞬がかけがえのない時間です。
晴れて1ヶ月が過ぎると、1ヶ月健診があります。
健診でかかった費用は以下の通りです。
1ヶ月健診(母) | 2,500円 |
1ヶ月健診(子ども)支払い分 | 2,808円 |
1ヶ月健診(子ども) 還付分 | ー2,600円 |
風疹ワクチン 支払い分 | 6,264円 |
風疹ワクチン 還付分 | ー5,800円 |
実質支払い 合計 | 3,172円 |
私が住んでいる地域では、子どもの1ヶ月健診の補助までありました。1ヶ月健診の病院は産院と同じ病院で診てもらったので、妊婦検診同様に補助券は使えませんでした。そのため、一旦自腹で支払い、後日妊婦検診費と一緒に還付手続きをしました。
風疹ワクチンは、1ヶ月健診時に打てるということもありお願いしました。こちらは抗体があれば不要なものです。私は数値が低く、2人目も考えているのなら早めのワクチンを勧められましたので打ちました。風疹ワクチンも補助が出ましたので、還付手続きをしました。
還付分もありましたので、1ヶ月健診で支払った費用は、合計で3,172円でした。
出産費用の総額
妊娠・出産に伴いかかった総額は約73万円。出産育児一時金や給付金のおかげで、約12万円のプラスでした。
項目 | 費用 |
妊婦検診費 実質支払い分 | 48,160円 |
出産準備用品とベビー用品・育児用品の費用 | 250,000円 |
出産費用 | 428,766円 |
1ヶ月健診費用 実質支払い分 | 3,172円 |
合計 | 730,098円 |
出産育児一時金 | ー420,000円 |
給付金 | ー432,000円 |
合計 | △121,902円 |
私のお産は母子ともに無事でありましたが、産後思ったより縫う必要があったので手術扱いとなったことが、プラスにつながりました。
お産はどんな状況になるかはわかりません。いざという時のために、保険に入ることの大切さも身をもって経験しました。
出産はお金がかかります!
これまでみてきたように、出産にはお金がかかります。
しかし国から支給される出産育児一時金や、出産手当金、育児休業給付金など、出産に伴い申請・手続きをすれば支給されるお金はあります。
公的制度を上手に活用し、安心して出産に臨みましょう。