こんにちは。hana(@minimal000)です。
前回まで、前年の年間支出額の出し方、特別支出の算出方法をご紹介しました。
その年の家計管理を進めていく前に、必ず前年の年間支出額を出し、ムダがなかったかの振り返りや見直しをしてから、翌年の予算立てをしていきます。
ここでしっかりと見直しをしなければ、身丈に合わない支出、ムダ使いの把握がしにくくなります。収入に合った生活をしていかなければ貯蓄は難しいですし、予算オーバーになり預金を崩しながら生活せざる負えなくなることもあります。
生涯で稼げるお金には限りがあります。労働所得や不労所得などお金を稼ぐには様々な方法がありますが、価値あるお金の使い方ができなければ大切なお金を失うことには変わりありません。
何にどのくらい使ったかを把握できなければ、お金を無意識に失っているのと同じです。納得した形でお金を使うためにも支出の把握、予算立てをして楽しくお金を使いたいですよね。自分と家族が幸せに暮らしていけるよう、正しい家計管理を目指しましょう。
予算の立て方
冒頭でも述べたように、まずは前年の支出額の算出、また当年の年間特別支出額の予想額を割り出します。その後に次のステップにうつります。
1年間の収入予算を立てる
まず年間の収入予算を出します。収入予算は月単位ではなく、年単位で考えてください。収入予算も年単位で考えたほうが家計管理しやすいですので、年間の収入予算を出しましょう。ボーナスや手当など毎月の収入でないものも足してください。
収入が変動するサラリーマンや自営業、フリーランスの方は、前年の収入の約8割で出しておくと、収入が少なくなった月でも焦らず管理しやすいのでおすすめです。
具体的にみていきます。
① 給与額を出す
前年の源泉徴収票をもとにボーナスを除いた手取り収入をメモします。
源泉徴収票がすぐに見つからなければ、通帳に記載されている給与振込額×12ヶ月分、または給与明細の手取り額×12で算出します。
フリーランスの方は、確定申告の所得金額をメモしましょう。
② ボーナス額を出す
次にボーナス額をメモします。
③ 臨時収入・パート代など、収入となり得るものを出す
臨時収入やパート代の他に、手当や還付金など定期的な収入以外にも見込めるお金があればメモします。
④ 合計する
①〜③を足し、総収入を出します。出す前に、昨年から変化した状況(昇進、昇給、退職など)が加味されているか確認します。
収入が増減しているのにその分を忘れていては、あとあと予算修正することになりますので、現段階で見落としがないかを見直します。
そのあと、①~③を足し総収入額を算出してください。
⑤ 月の収入予算を立てる
年間の収入予算を把握したら、固定収入予算としてその合計金額を12で割って1ヶ月の予算収入とみなします。
我が家は下記の通りです。
給与 | 182,4000円 |
---|---|
ボーナス | 600,000円 |
パート | 960,000円 |
合計 | 3,384,000円 → 月次収入予算 232,000円 |
30代目前にしている家計であれば少ないように感じます。
予算は多く見積もらず、現実的な収入予算で家計管理をすることが大切なので、曖昧な場合は若干少な目に見積もりましょう。
我が家は、夫が正社員、妻がパートタイムで働いています。夫は小遣い20,000円を差し引いた額を毎月家計にいれてもらうことにしたので、172,000円のところ152,000円を夫からの毎月の収入予算として算出しました。私は80,000円です。
このように①〜⑤のステップを踏み、月の収入予算を立てましょう。
強制預金額を決める
次に、強制預金額(先取り貯蓄額)を決めます。
お金が貯まる管理をしていくためには、「収入-支出=貯蓄」ではなく「収入-先取り貯蓄=支出」で考えなければいけません。
先取り貯蓄をしなければお金があまっていると思って、無意識にお金を使ってしまいがちです。毎月貯蓄を増やすために、数百円、数千円でも、極端に言えば1円でも良いので毎月の先取り貯蓄額を決めましょう。そうすれば必ずお金は貯まります。
ここで多く見積もっても、収入支出に合わない無理をする金額で結局は長続きしません。身の丈にあった先取り貯蓄額を出すことが大事です。
我が家の強制預金額(先取り貯蓄額)は、1,100円です。少ないです。本当に少ないです。しかしこの金額が確実に貯蓄額に回せるので、2017年はこの金額を強制預金額として出しました。
ボーナスの支出予算を組む
次にボーナス時の支出額を算出します。
固定収益は固定支出をまかない、変動収益は変動支出にあてるのがルールです。ボーナスが固定されているのであればボーナスを固定収益と考えても問題ありませんが、業績によってボーナス額が増減する場合においては変動収益として考えるのが妥当とされています。
例えば、住宅購入の頭金、繰り上げ返済、旅行費、イベント費、車の購入などが該当します。
ここで注意しなければいけないことは、ボーナスで毎月の固定支出をまかなってはいけないということです。
生活費が苦しくボーナス払いで補ったり、ボーナスで固定支出の支払いをするのは良くありません。固定支出は毎月の収入予算でまかない、ボーナスはボーナスでの支出予算を組み上手に使うことが大切です。
家賃や住宅ローンを滞納したり、生活費をボーナスで払うなんてことは避けましょう。収入に比べ、身の丈に合っていない生活をしている証拠になります。どこかでムダなお金を使っていないのか今一度前年の支出実績を見比べ見直してみましょう。
我が家のボーナス支出予算
我が家のボーナス予算が以下の通り決定しました。ボーナスの使い道もしっかりと予算立てしておくと安心できます。
夏のボーナス(予算:300,000円)
家族旅行 | 120,000円 |
引越し積立 | 100,000円 |
車検積立 | 35,000円 |
奨学金繰越返済 | 10,000円 |
コンタクト費 | 26,000円 |
貯蓄 | 9,000円 |
冬のボーナス(予算:300,000円)
お楽しみ費 | 50,000円 |
引越し積立 | 100,000円 |
車検積立 | 35,000円 |
奨学金繰越返済 | 40,000円 |
コンタクト費 | 26,000円 |
貯蓄 | 49,000円 |
我が家の場合はボーナスをすべて何かに使うのではなく、リスクに備えた貯蓄や、先を見越した積立を行っていきます。毎月の強制預金額(先取り貯蓄額)が1,100円と少ないので、貯蓄に回すお金も考えなくてはいけません。
しっかりと収入支出の予算を立てて、正しい家計管理を目指しましょう。