こんにちは。hana(@minimal000)です。
これまでに、お金に対しての思いや家計管理を始める前に考えるべきことについて述べてきました。
記事の中でもお伝えしていますが、家計管理を始める前には、世帯収入・支出額を把握したうえで、家族で問題点や不安点、課題点を話し合い、目標に向かって価値観の共有をすることが大変重要であるとお伝えしました。
家計管理をしやすくする方法
家計管理をしやすくするには、2つやるべきことがあります。
1. 年間の収支実績を把握する
収支実績とは言葉のとおり「収入」と「支出」の実績のことで、このあとの「予算」を考えていく上で必要になります。
- 年間でいくらの収入があり、いくらの支出があったのか
具体的な数字を出しましょう。確定申告をされた方は、その時に使用した資料を使うと参考になります。
その他にも以下の方法で確認しましょう。
家計簿をチェックする
家計簿をつけていた方はすぐに計算できると思います。収入と支出を把握してください。
給与明細、通帳口座を確認する
家計簿をつけていない方、またこれから家計管理を始められる方は、金額を出すのに少し時間がかかります。
まずは給与明細を手元に用意してください。明細を見ると年収、手取り額がわかるはずです。その金額が収入です。
次に通帳口座を用意して、1年間の支出額を出します。
1年前の貯金額 ー 現在の貯金額 = 1年間の支出額
上記の計算をすれば、支出額を割り出すことができます。
具体的な金額を出すことがポイント!
例えば、前年の年間食費が48万円だとします。この48万円という数字を把握できていれば、今年の食費予算を組む参考になります。
実績を把握できていれば、「今年は40万円に抑えてみよう。」と今年の予算を組む際に大いに役立ちます。実績を把握していなければ、「今年の食費は、20万円でやれるはず」などと、大雑把で実現が難しい予算編成となり、非現実的な目標値になる可能性があります。
現実的な予算を組み立てていく中で、前年度の収支実績が必要です。楽しく家計管理していくためにも、現実的な予算編成が鍵となります。
今まで家計簿をつけてきたご家庭は、改めて収支実績を振り返りましょう。
これは、お金の流れを知るきっかけにつながります。この過程でムダ使いをしている項目や浪費につながる行動がわかってきたりするのです。
2. 年間の特別支出を予測する
次に考えるのは、特別支出についてです。
お手元に1で把握した収支実績をご用意ください。
さて、特別支出とは何でしょうか。
支出の中にも、固定費である住居費や生活費など、毎月決まって出ていく支出があれば、毎月の支払いはないが隔月に支払いがある、継続して支払うお金ではないが大きな支出があるというものはありませんか?
それらが、特別支出にあたります。
例えば、車の税金、車検代、子どもの入学金、帰省の費用、大型家電の買い替え、固定資産税などが該当します。これらの支出額は驚くほど大きいはずです。毎月の支出額であれば家計を管理していくのが難しいと感じる金額だと思います。
どうせたまに支払う支出だしそんなに重要ではないなと判断していませんか?危ないです!
収支実績をみてお分かりいただけるように、実はかなりの支出額なので、この特別支出予定額も考えて予算の編成をし、家計管理をすることが大切です。
特別支出を予測できるものとできないもの
では具体的に予測していきましょう。
特別支出には予測できるものと予測できないものがあるので、大きく2つに分けて考えます。
予測できるものは以下の通りです。
<予測できるもの>
■保険・税金(固定資産税、各種年払いの保険料など)
■車(自動車税、保険、車検費用など)
■住宅(更新料、引っ越し費用、家具・インテリアなどの購入費、修繕費など)
■教育費(制服代、留学費、部活の遠征費など)
反対に、予測できないものは以下の通りです。
<予測できないもの>
■予定外の修繕費用、イベント費用など予測ができないもの
上記を参考に特別支出について考えてみましょう。
収支実績で年間の支出額を把握し、さらに特別支出額の予測で家計管理はしやすくなります。
家庭から毎月・年間とどのくらいの収入・支出があるのかをしっかりと把握することで、このあとに続く現実的な予算を組み立てることに大いに役立ちます。
地道な作業になりますが、家計を管理する上で非常に大切ですので実践してみてください。